今日は映画、サンサーラを観てきました。
主人公がひたすら各国へ渡り歩くという話。ちょっとドキュメンタリー風にうつしていたりもして。フランス、スペイン、イタリア、ロシア、インド、日本、エジプト。。。おそらく不法入国であろうという旅を重ねている。
最初は観光地で似顔絵を描いて、客によって値段を変えたり、女の子とすぐ仲良くなったりといかがわしい人に見えていましたが、2時間一緒に世界各国を旅するとかっこいい男の部類に入ってきてしまいました。
(バッファロー77ビンセントギャロのときと同じ)
インドではとにかく向こうの人の顔が次から次へと出てきただけで旅を表していましたが、その難しい表情の連続に結構疲れました。ほとんどの人が眉間にしわを寄せていた。インドには20代のころに行きましたが、私、今の状態だったら行けるのだろうか?と疑問がわきました。
中に出てきた高名な音楽家(実際にもそうらしい。詳細は前掲のサンサーラのHPを見てください)の、名前には関係ない、女の子好き、人好きの姿勢を見て、ああ、私の旅もそんなところがポイントだったな、と思い出しました。
旅先では本国での名声などぜんぜん関係ないのです。それでも会った途端に好意を示し、心を開き、相手の心も開かせる。
そんな無防備な、今の自分でしか勝負できない旅、ひさびさにしてみたいなという気分になりました。
主人公はまだ旅を続けているでしょう。終わりというものはないのが旅。
面白い映画でした。
犬rururu