独り者で暮らしているので、そうそう家族ということをしみじみ感じる機会もないですが。
この週末は何だか。

角田光代『空中庭園』の映画DVD
吉行和子の最後の舞台『アプサンス~ある不在~』のビデオ
を観ました。

空中庭園は、自分(妻、母)にとって理想の家族像を作ったつもりでいたのに、それが虚像なのかと疑い始めた女が自分の子どものころの家族との関わりを含めてどうしようもない不安に陥る、というような話。
アプサンスは、年をとって一人になって病院に入った女が時に15歳のころ、また恋人と会ったころの若い自分にかえりながら(ぼけの症状みたいですが)、世話をしてくれる周りの人たちに支えられながら老いを受け入れていく?話。

特に吉行和子の舞台を観ながら、自分がこのまま独り者で年取った時に世話してくれる、話し相手になってくれる、気持ちのやさしい若者っていてくれるのだろうか、とちょっと不安になりました。

今アラフォー世代である私たちの未婚率はどんどん高まっていますが、年取ったときに心の交流をして、さらにはちょっと面倒なこともお願いできる『他人』っていてくれるのかなあ、と思ったら、自分はもっと若者のために生きていくやさしさを持たないと、と思いました。

自分の子どもだからって面倒みてくれるとは限らないけど、甘えた発言しても許される関係ってなかなか他人とはできないだろう、と。いきなり不安になりました。

空中庭園は団地を舞台に、自分の年代くらいまでの理想の家族像(作られた?)でそれは皆ある程度共有しているものでしょうが、その後、今の私たちがおばあさんになるころの家族像って描かれていない未知の世界なんですよね。

独り者でありながらも、人との接触を絶った変わり者というわけでもない社会性のある年代の人々はどうやって老いていくのか、周りの人々との関係はどうなるのか、モデルがないのですよね。

今独り世帯が増えていますが、心を満たすためのネットワーク作り、インターネットだけが肩代わりしてくれるとは思いません。

犬rururu



コメント一覧

    • 1. 真田まーのしん
    • 2008年11月16日 23:12
    • 深いテーマですよね。
      何新聞だったか、個食、孤食の事が書かれてましたが、ひとりものだから、家族がいるからとか関係なく、人が他人との関わりあいが薄くなっている現代。
      それぞれが、年老いた時にそれでも一人でいることが可能な社会なのか?
      やはり家族が柱になるのか、それともまったく新たな人間関係のくくりができてくるのか?
      ネットとリアルの両方を使った生き方を共有する者同士の集合体みたいなのができてくるのかもしれないですね。
    • 2. rururu
    • 2008年11月17日 09:08
    • 真田まーのしんさん、コメントありがとうございます。
      何だか自分の老後のシミュレーションってあまりしてないんですよね。
      なんとなく楽しい毎日が続くようなイメージがあるだけで。
      そのことにまず気がつきました。
      家族も小さくなっているし、家族がいてもあまり状況は変わらないかもしれませんね。
      世代を超えたコミュニティを作ること、隠れたニーズがあるかも、です。
      ちなみに私はマンション理事会くらいかな、そういうコミュニティに参加しているのは。
      {犬}

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